小沢秘書逮捕について。検察は大丈夫か?

ちょっとだけこのネタに言及してみます。
今回の迂回献金政治資金規正法違反ということですが、大騒ぎしている割には、なんか罪がショボイなあと思ってしまいます。まあ、そうはいっても法律違反とはいえるわけで、今までは大目に見てきたけど、今後はきちんと取り締まりますよってことなのかもしれないけど...
そして、これから贈収賄事件に発展する、とみている人もいるみたいなんだけれども、それもかなり微妙な雰囲気。贈収賄ということであれば、入札の経緯に絡む人たち(談合であれば他のゼネコン、指名入札であれば、発注担当者)の事情徴収があってしかるべきだとは思うんだけれども、そんな気配すらなし。
それと、今回の西松建設の裏金→献金のスキームを小沢側が主体的につくりだしたことが悪質。だから逮捕という話も聞かれるんだけど、どうもその辺に絡んだ元秘書は、自民党から小沢さんの選挙区で立候補するなんて話も入ってきて、今回逮捕された秘書とは違う人らしいじゃないですか。
思うんですけど、これって鈴木宗男ホリエモンの時と同じで、特捜部は、大騒ぎした割には罪状はショボイっていうか、立件はちょっと無茶だよなあっていうパターンを繰り返すつもりなのじゃないでしょうか???


ということで、「マネーゲーム崩壊 ライブドア村上ファンド事件の真相」須田 慎一郎 のアマゾンのレビューより

新たな検察論として注目の力作, 2006/9/18
By 特捜マニア (東京都)
同じテーマを取り扱った『ヒルズ黙示録』は、じつに丹念な取材のノンフィクションだったが、著者自身がライブドア側、たぶん宮内氏とあまりにも近しいようで、客観性に著しく欠けている上に、検察への取材がほとんどできていない。その意味で、どこまで真に受けていいのか分からなかった。この作品に関しては、検察の内部情報がふんだんに盛り込まれているのが大きな特徴。それでいて、検察側に対する批判もきちんとしていて好感が持てた。さらに、この作品の斬新な点は、問題を検察の弱体化と捉えているところだ。東京地検特捜部の捜査能力が著しい低下を見せる一方で、強大な権力を維持したまま、時の権力にすり寄る。それが近年の国策捜査の連発と公判での特捜部の連敗につながっていくという、検察権力の制度疲労の構図がよく描いてある、新たな検察論として一読の価値あり。

検察の弱体化。
なんかそんなところのような気がしてきます。
そして「強大な権力」というのも全くもってその通りで、マスコミが検察からの情報をただただたれ流すだけの状況からも、世論をコントロールするのは比較的容易なのでしょう。


検察権力の制度疲労。なのでしょうか?
須田さんの本、ちょっと読んでみたくなりました。

マネーゲーム崩壊 ライブドア・村上ファンド事件の真相

マネーゲーム崩壊 ライブドア・村上ファンド事件の真相


追記:
asahi.com(朝日新聞社):小沢代表の元秘書、談合関与か 大久保秘書の役割捜査 - 社会
本丸でしょうか?まあ、検察情報ではあるので、なんとも言えませんが...
となると、他のゼネコンにも波及しますね。


果たして立件できるのか?検察の能力が試されている??