「リベサヨ」という言葉は、hamachan氏がhamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)で使いだしたのだと思いますが、最近ではツイッターでもよく見かけるようになりました。とはいっても、hamachan氏が使いだしたときの意味とは、違う意味で使われているようで、ど…
前回に引き続いて、足立啓二『専制国家史論』を取り上げます。専制国家史論―中国史から世界史へ (叢書 歴史学と現在)作者: 足立啓二出版社/メーカー: 柏書房発売日: 1998/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログを見る前回は、この…
ずっと放置してました。ものすごく久しぶりの更新です。 前回は、2011年の12月に與那覇潤『中国化する日本』という本を読んであれこれ思ったことを書きました。それからもう2年近くですが、今回も話はつながってます。中国史です。専制国家史論―中国史から世…
ずいぶんと更新をご無沙汰していました。前回、ゲルマン的形態と日本の村落共同体の比較をすると予告しておいたんですが、その後いろいろ関連本を読み始めたら、これが実に奥が深い、簡単じゃない...それで、すっかり歴史の面白さにはまってしまいまして…
前回は、大塚久雄の描く「ゲルマン的形態」から、日本の近世村落共同体との違いを考えたのですが、今回は現在の経済史学の到達点からみて、大塚久雄の「共同体」史観はどうなのか?というところも見つつ、同時にゲルマン的共同体や近世日本村落をもう少し客…
前回の続きです。 今回は、大塚久雄『共同体の基礎理論』において描かれた「ゲルマン的形態」を見ていきます。共同体の基礎理論 (岩波現代文庫―学術)作者: 大塚久雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/01/14メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 44回この…
大塚久雄を代表する、まさに古典と呼ぶにふさわしい「共同体の基礎理論」。共同体の基礎理論 (岩波現代文庫―学術)作者: 大塚久雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/01/14メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 44回この商品を含むブログ (16件) を見る1955…
以前『「日本的」なるものを考えるきっかけとしての地図帳からの思考』で、ちょっとした問題提起して、そこから大塚久雄を紹介していこう、ということになり、こちらで大塚久雄の岩波新書2冊を紹介したところで、僕自身忙しくなって更新が途絶えてしまい、も…
たまには気軽にエントリー。ネタに反応してみます。 もしも「カレー無料法」ができたら - モジログ ついでに、はてブの反応。 はてなブックマーク - もしも「カレー無料法」ができたら - モジログ はてブのコメントが壮観ですねえ。 現実の世の中、それこそ…
前回のエントリー『POSSE vol.8「マジでベーシックインカム!?」』の話の続き。POSSE vol.8 マジでベーシックインカム!?作者: POSSE出版社/メーカー: 合同出版発売日: 2010/09/15メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 31回この商品を含むブログ (8件) を…
本当に久しぶり、9か月ぶりの更新です。まあとにかく仕事が忙しくて混乱していたのですが、ようやくブログを更新できる物理的精神的余裕が生まれました。 このブログでは確か大塚久雄の経済史ネタを扱っていて、その途中だったんですが(実は大塚久雄の「前…
約2ヶ月経っての更新です。まあとにかく仕事が忙しかった...ので、ブログ書くのはほんと久しぶりです。今もまだ忙しいのですが、まあピークは越えました。 えーっと、前回忙しい中なんとか書いたエントリー。共同体の歴史ってものをちゃんと見つめ直した…
どうもでございます。 1か月以上ブログ更新ご無沙汰しておりました。なんやかんやと仕事が忙しく、これがまだまだ続きそうなので、今回もさらっと問題意識だけでも書いて、つなぎとしておこうと思い、まあなんとか仕事の隙をついて書いております。 以前、こ…
松尾匡さんに興味を持って、なぜかこの本を読んでみました。「はだかの王様」の経済学作者: 松尾匡出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2008/06/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 136回この商品を含むブログ (37件) を見る実はこの本、出版当初、…
もう6年も前の出版になりますが、この頃からなにも状況は変わっていないような気がするので、ご紹介を。失われた10年の真因は何か (エコノミックスシリーズ)作者: 岩田規久男,宮川努出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2003/05メディア: 単行本購入: 3…
ちょっと、マクロ経済学ネタで、ものすごーく基本的なお話を。 デフレは困るとか、日銀の量的緩和だとか、インフレターゲットだとか、貨幣供給を増やすだとか、まあなんといいますか、マクロ経済学の、それも金融政策にまつわるお話が、あちらこちらから聞こ…
昨年の夏に出ていて、読んだのも昨年の秋。なんだか忙しくて、感想を書きたくてもなかなか書けないでいた本です。「空気」と「世間」 (講談社現代新書)作者: 鴻上尚史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/07/17メディア: 新書購入: 13人 クリック: 163回こ…
はてダを始めたのが、去年の1月。もう1年にもなります。とはいっても、たいして更新していないので、エントリー数は30ちょっとですか。まあでもこんなものですかね。今年もぼちぼちマイペースでいきます。 さて、新年早々ちょっと興味を惹かれたので、田中秀…
なんていうんですかね。この「努力すれば報われる」というもの言い。 小泉内閣の時代に、なにやら格差を正当化するために使われてきた言葉でもあるんですが、僕が意外だったのは、「全くその通り!」と言う人たちが結構多くいたことです。しかも、その使われ…
asahi.com(朝日新聞社):新規国債53.5兆円 今年度税収36.9兆円 財務相 - 政治ものすごい赤字です。おそらくこれで鳩山内閣の支持率は下がるんでしょう。でも、これほどまでの赤字をつくらなければ、今度は逆に経済の停滞、失業率の増大によって、…
なんだか忙しくて、なかなか時間をとってエントリーを書くということが難しいので、今回もちょっと気軽に... 以前こちらで、苅谷剛彦先生の大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)という本の感想を書いたんですが、この本で書かれて…
もうずいぶんと更新していませんでした。 ある程度まとめたことを、ここでは書きたいと思っていたのですが、その一方で忙しくてなかなかまとまった内容を書く余裕がない。書こうと思っていることはたくさんあるのですが... ということで、今回はとりあえ…
以前こちらで書いたように、苅谷先生の「教育と平等」を読んだら、こりゃ「大衆教育社会のゆくえ」も読まないかんな、と思った次第でして...大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)作者: 苅谷剛彦出版社/メーカー: 中央公論社発売日…
国際金融入門 (岩波新書)作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/07/22メディア: 新書購入: 11人 クリック: 60回この商品を含むブログ (26件) を見る今回も、またまた岩波新書。リフレ派の大御所、岩田規久男先生の国際金融に関する入門書で…
数々の書評が個人ブログで書かれており、うちの近所の文教堂ですら平積みでドーン!(岩波の営業さん、気合い入っているのかな?)どうやらとっても売れているんじゃないか?と、ちょっと喜んでしまいそうですが、まあそんな話は置いておいて...新しい労…
子供が夏休みに入ったために、すっかり更新できなくなってしまっていました。(妻は仕事に出ており、僕は自宅で仕事をしているので、僕が子供の面倒も見なくちゃいけない) さて、今回は岩波新書の青版から。 岩波新書の青版で、今も増刷が続いているものに…
今回は、最近読んだ本を紹介 苅谷剛彦先生の本は、「欲張り過ぎるニッポンの教育」(講談社現代新書)という対談本(この本は、対談本としては極めてよくできた本なのでオススメ)しか読んだことがありませんでしたが、今回中公新書の新刊本のところに並んで…
『POSSE』第4号つづき: EU労働法政策雑記帳 告知(H21.7.7): 後藤和智の雑記帳 精神は貧困でかまいません(笑)|女子リベ 安原宏美--編集者のブログ 「POSSE」第4号 特集「格差論壇」の座標軸 座談会「ニート論壇」って言うな! −「セカイ系」化する論壇…
前回のエントリーで、「一般均衡理論」における時間軸の欠落の問題を取り上げました。 でも、そんなことよりもなによりも、もっとも重要なことは、経済活動というものは今現在のためだけに行われているわけではないということ。つまりは将来のための経済活動…
前回のエントリーで、「新古典派経済学」について書いたのだけれど、何か書き足りないなあ...と思ってしまいました。そう、新書なんかでは「新古典派経済学」を説明する際に必ず紹介される考え方です。 1870年代に誕生した新しい経済学の考え方、今日の用…